2026年4月13日

TikTok Shop 健康食品動画の注意点と構成|薬機法・景品表示法を守りながら伝える方法

健康食品はTikTok Shopでも人気の高いカテゴリですが、動画での訴求には法的なリスクが伴います。薬機法(旧薬事法)や景品表示法に抵触する表現を使ってしまうと、アカウントの停止だけでなく、行政処分や罰則の対象になる可能性もあります。

本記事では、健康食品動画でやってはいけない表現と、法令を守りながら商品の魅力を伝える構成方法を解説します。

健康食品動画で注意すべき法令

薬機法(医薬品医療機器等法)

健康食品は「食品」であり、「医薬品」ではありません。そのため、病気の治療・予防・診断に関する効能・効果を標ぼうすることは薬機法で禁止されています。動画内のナレーション、テロップ、コメント欄の回答、すべてが規制の対象です。

景品表示法

景品表示法は、商品やサービスの品質・内容について、実際よりも著しく優良であると消費者に誤認させる表示(優良誤認表示)を禁止しています。健康食品動画で「飲むだけで」「これさえあれば」のような表現を使うと、優良誤認表示に該当するリスクがあります。

NGワードと言い換え例

以下は健康食品動画で使ってはいけない表現と、安全な言い換え例です。

効能・効果に関するNGワード

断定・保証に関するNGワード

体験談・感想ベースの表現方法

健康食品動画で効果的なのは、個人の体験談や感想をベースにした表現です。ただし、体験談にも注意点があります。

体験談で許容される表現

体験談でもNGになる表現

個人の体験談であっても、健康食品に医薬品的な効能・効果があるかのように受け取られる表現は規制の対象です。体験談を使う場合は、「味」「飲みやすさ」「続けやすさ」「原材料への信頼感」といった、効能・効果とは切り離された感想にとどめましょう。

信頼性を高める動画構成

効能・効果を訴求できない中で、健康食品の魅力をどう伝えるか。答えは「信頼性」を軸にした構成です。

1. 原材料の見せ方

原材料の産地、品質基準、製造者のこだわりを映像で見せましょう。「国産の有機大麦若葉を使用」「GMP認定工場で製造」など、事実に基づいた情報を映像とテロップで伝えます。

2. 製造背景のストーリー

なぜこの商品を作ったのか、どのような思いで開発したのかというストーリーは、効能・効果に触れずに商品の価値を伝える有効な手段です。開発者や製造者が登場し、こだわりを自分の言葉で語る動画は信頼性が高くなります。

3. 使い方の提案

「朝食のスムージーに混ぜる」「ヨーグルトにかける」「お湯で溶かして温かい飲み物に」など、日常の中での取り入れ方を具体的に見せましょう。使い方の提案は効能・効果に触れない安全な訴求方法であり、視聴者にとっても実用的な情報です。

4. 数値の正確な引用

「ビタミンC 1000mg配合」「1日1包で○○の栄養素が摂取できます」など、成分含有量の事実を正確に伝えることは問題ありません。ただし、その成分が健康に与える効果について断定的に述べることは避けましょう。

安全な動画構成例——60秒の場合

  1. フック(0〜3秒):「毎朝の習慣、3ヶ月続いてます」——継続性で興味を引く
  2. 原材料の紹介(3〜15秒):産地の映像、原材料のクローズアップ、品質基準のテロップ
  3. 製造背景(15〜25秒):製造工程、開発者のコメント(こだわりのポイント)
  4. 使い方の提案(25〜45秒):日常での取り入れ方を2〜3パターン見せる
  5. 味・飲みやすさの感想+CTA(45〜60秒):「抹茶風味で飲みやすい」など味の感想と購入導線

この構成では効能・効果には一切触れていませんが、「こだわりの原材料」「信頼できる製造」「続けやすい味」という3つの要素で、十分に購買動機を作ることができます。

まとめ

健康食品の動画マーケティングでは、「何を言えるか」よりも「何を言ってはいけないか」を先に把握することが重要です。薬機法・景品表示法の基本を理解し、NGワードを避けた上で、原材料のこだわり、製造背景のストーリー、日常での使い方を中心に構成しましょう。

法令を守ることは、リスク回避であると同時に、消費者からの信頼を得るための基盤でもあります。誠実な情報発信こそが、健康食品ブランドの長期的な成長につながります。

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