2026年4月19日

動画コンテンツの著作権・肖像権の基本|EC事業者が知っておくべきリスクと対策

TikTokやInstagram Reelsで商品動画を投稿する際、著作権や肖像権について十分に理解していないと、意図せず権利を侵害してしまうリスクがあります。動画が削除されるだけでなく、アカウントの停止や損害賠償請求に発展する可能性もあるため、EC事業者として基本的な知識は必ず押さえておく必要があります。

本記事では、動画コンテンツに関わる著作権・肖像権・商標権の基本と、フリー素材やBGMの正しい使い方、SNS投稿における注意点を解説します。

動画で問題になる著作権の種類

BGM(音楽)の著作権

動画で最も頻繁に著作権の問題が発生するのがBGMです。市販の楽曲やアーティストの曲を許可なく動画に使用することは、著作権侵害に該当します。TikTokやInstagramのアプリ内で提供されている音源は、各プラットフォームがライセンスを取得しているため、アプリ内での使用に限り利用可能です。

ただし注意が必要なのは、TikTokで使えるBGMがInstagramでも使えるとは限らないという点です。各プラットフォームで提供されている音源ライブラリは異なるため、クロスポスト時にBGMを差し替える必要が生じることがあります。

映像素材の著作権

動画内で使用するイラスト、写真、映像クリップにも著作権があります。他者が撮影した映像やインターネット上の画像を無断で使用することは著作権侵害です。商品のパッケージに印刷されているイラストやデザインにも著作権があることに注意しましょう。

ロゴの著作権

自社のロゴは問題ありませんが、他社のロゴを動画内に使用する場合は注意が必要です。たとえば、比較動画で他社ブランドのロゴを許可なく使用すると、著作権だけでなく商標権の侵害にもなり得ます。

肖像権の基本

出演者の同意

動画に出演するすべての人物から、動画への出演と公開についての同意を得る必要があります。これは社員であっても例外ではありません。口頭の同意でも法的には有効ですが、後のトラブルを避けるために書面での同意書を取得しておくことが望ましいです。

同意書に含めるべき項目は以下の通りです。

写り込みへの対処

屋外での撮影では、通行人が映り込むことがあります。2020年の著作権法改正により、「付随対象著作物の利用」として、背景への軽微な写り込みは原則として問題ないとされています。ただし、特定の個人が識別できる形で映り込んでいる場合は、肖像権の問題が生じる可能性があるため、できるだけ映り込みを避けるか、モザイク処理を行いましょう。

商標権リスク

他社ブランド名の使用

動画内で他社のブランド名を言及すること自体は、事実に基づく比較や紹介であれば商標権侵害には該当しない場合が多いです。しかし、他社ブランドの信用を利用する形での言及(「○○ブランドと同等の品質」など)は、不正競争防止法の問題になり得ます。

他社ロゴの映り込み

撮影場所に他社のロゴが映り込むケースがあります。背景への軽微な映り込みは問題になりにくいですが、意図的に他社ロゴを目立たせる構成は避けましょう。特に比較動画では、他社商品のロゴにモザイクを入れるか、ロゴが見えないアングルで撮影するのが安全です。

フリー素材・BGMの正しい使い方

フリー素材サイトの選び方

「フリー素材」と表示されていても、利用条件はサイトによって異なります。以下の点を必ず確認しましょう。

フリーBGMサイトの注意点

フリーBGMサイトから楽曲をダウンロードして動画に使用する場合も、利用規約を必ず確認しましょう。特に注意すべき点は以下です。

SNS投稿における著作権の考え方

リポスト・リシェアの注意点

ユーザーが投稿した動画(UGC)をリポストする場合は、投稿者の許可を得ましょう。プラットフォームの利用規約上、投稿されたコンテンツはプラットフォーム内での共有が許可されていることが多いですが、ブランドの公式アカウントでリポストする場合は、事前に許可を取るのがマナーです。

レビュー動画・比較動画の注意点

他社商品との比較動画を作る場合は、以下のルールを守りましょう。

リスクを回避するためのチェックリスト

動画を公開する前に、以下の項目を確認しましょう。

  1. BGMは商用利用が許可されている素材か、プラットフォーム内の音源を使っているか
  2. 動画内のイラスト・写真・映像素材の著作権を確認したか
  3. 出演者全員から同意を得ているか
  4. 他社のロゴやブランド名が意図せず目立っていないか
  5. フリー素材のライセンス条件(商用利用、クレジット表記、SNS使用)を確認したか
  6. 比較動画の場合、事実に基づいた公正な内容か

まとめ

動画コンテンツの著作権・肖像権・商標権は、知らなかったでは済まされない問題です。特にEC事業者として商品を販売するための動画は「商用利用」に該当するため、個人のSNS投稿よりも厳格な基準が求められます。

BGMはプラットフォーム内の音源かライセンス確認済みの素材を使い、出演者からは書面で同意を取得し、他社の権利を侵害しない構成にする。この3つの基本を守るだけで、大部分のリスクは回避できます。

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